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ってか、おれの心をよ

  • By janessa
  • On 21/10/2023
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ってか、おれの心をよみすぎだろう。ああ、わかっている。どうせ、だだもれしまくっているんだ。

 できるジェントルマンなら、ダダもれしていても気づかぬふりとかスルーするとか、そんな大人な対処をするはずだ。

 それなのに、

 おおっとそのまえに、全軍がの超絶プライバシーを蹂躙しまくるなど、としてどうよ?っていいたい。「ぼくは、見た目は大人だけど中身はお子ちゃまなんだ。だから、物事のいいも悪いも理解できない。というわけで、きみのダダもれのかんがえやしょーもないことにたいして、気づかないふりもスルーすることもできないってわけ」

「あのなぁ……

 俊春に小脇にされているおれの姿はシュ 口服避孕藥主要為避孕用途 仿單外使用竟能治療痘痘? ールすぎるだろうか。それとも滑稽なのだろうか。

「さぁ、ついた。あ、柵がない。じゃぁ、いっそのことこのままポイしちゃおうか」

 かれは、床に落ちている丸めたティッシュみたいに、片掌でおれを頭上へともちあげた。

「ちょちょちょっ……。ポイって、なにいってるんだ。からごみを捨てるなんて、環境に悪すぎだぞ」

「大丈夫だよ。そんなに遠く捨てないから。きっと、にぶちあたってばらばらになるよ。そうなったら、魚の餌になるにちがいない」

「ぽち、まて、まてって!まて、だ」

 飼い犬に命じるように怒鳴ってしまった。

 ってか、おれ、なにやってるんだ?

 ますますいじられ方がエスカレートしてるし、ネタも命がけになってる気がする。

「ばいばーい」

 俊春は「まて」をスルーし、おれをぶん投げて……

 かれの掌からはなれ、ふわりと体が宙に浮いた。

 がかきわけてできる白波が、いやにリアルに迫ってくる。

 ひええええええええっ!

 怖すぎて声もでない。をひらけると、俊冬がおれをみおろしている。

 どうやら、にお姫様抱っこされているようだ。

「すこしは暑さをしのげたかな?」

 かれは、笑顔できいてきた。

「暑さをしのげたぁぁぁぁ?そんなレベルの悪戯じゃないだろう」

 思わず、かれをみあげて怒鳴ってしまった。

「ってか、おろしてくれよ」

 かれにお姫様抱っこをされながら、じたばたと暴れた。

 このところ、お姫様抱っこ率が高すぎる。このままだと、いろんな人にいろんな意味の誤解をあたえてしまう。

 俊冬は、あっさりおろしてくれた。

 相棒が脚許からみあげている。

 しらーっというか、呆れかえっているというか、そんな

 気を失うかもって思った瞬間、なにかにぶつかった。無意識にとじてしまっていたになっている。

「おれじゃないよな、相棒?ちょっかいをだしてきているのはかれらだ。かれらが餓鬼みたいなことをしてくるんだ」

 思わず、必死にいいわけをしてしまった。

 それでなくっても、相棒よりおれのほうがすべての面において断然劣っている。

 本来なら、おれが相棒をハンドリングするのではなく、相棒がおれをハンドリングすべきなのだ。

 冗談抜きで、おれは「兼定の散歩係」なんて身分ではなくなってしまった。

 これからは「兼定様の下僕」として、誠心誠意仕えなければならないだろう。

 絶望っていうほどではないが、ちょっとした劣等感をあじわっているおれのまえで、俊春がいそいそと軍服、それからシャツを脱ぎだした。

 いくら暑いからといって、公の場所で服を脱ぎ散らかすなど社会人としていかがなものか。

 

 なんて呆気にとられているうちに、かれはズボンにまで掌をかけた。

 かれの上半身のたくさんの傷痕が、月や星の光を受けてつやつやと光っている。

「ちょちょちょ、ちょっとまてよ。なにをするつもりだ?」

 思わず止めてしまった。いくらなんでも褌はしめているだろうが、かれのことである。すっぽんぽんであっても驚かない。

「『ちょっとまてよ』って、それはぼくのいう台詞だよ。きみ、失礼だよね。なんでぼくがすっぽんぽんだってしっているんだい?もしかして、ぼくをストーカーしているとか?」

「いや、『ちょっとまてよ』って、それってやっぱおれの台詞だろうが。なにゆえ、おれがきみをストーカーしなきゃならないんだ。だいいち、きみをストーカーできるくらいだったら、おれはもっと『デキる男』認定されているはずだろう?ってか、マジですっぽんぽんなわけ?」

 そういえば、大坂から江戸に逃げかえったばかりの、着物から洋装にかわった。

 その際、ズボンの下はなんだろうって疑問を投げかけたことがあった。

 この時代異国人は兎も角、日本人はまだパンツになじみがない。

 パンツは、世間一般にでまわっているものではないからだ。

 結局、そのときは褌ってことで落ち着いたのである。

 おれはいま、それをしめている。慣れてれてきているってこともあるんだろう。

 褌のほうが、おさまりがいいような気がする。

 おれのってば、けっこうな『ブツ』だから。

 すくなくとも、ブリーフよりかはいいかもしれない。

 そこまでかんがえたとき、俊冬がはっきりそうとわかるほど鼻で笑った。

「なんだよ、いまの『フッ』っていうのは?」

「いや、べつに」

「べつにって、べつになんてことないだろう?」

「おいおい、おれにつっかかるなよ。きみのいう『ブツ』とやらのおおきさをしっているから、鼻が勝手になっただけさ」

 くそっ!忘れていた。俊冬と俊春には、風呂場で何度かセクハラを受けている。

 ってか、性的虐待ってやつを受けたんだ。 って、俊冬に気をとられているすきに、俊春がズボンを脱いでしまっていた。

「なんだ。褌、しめているんじゃないか。どきどきさせるなよ」

 かれは、褌をちゃんとしめていた。

 まぁ、当然っちゃ当然か。

「わんこ、気をつけろといったよな。おまえ、かれに狙われているんだから、不用意に裸身をみせないほうがいい。それに、気を許すんじゃない」

「そんなわけないだろう?なんでおれがぽちを狙うんだ。そんなことにを賭けるわけがない」

「へー、そうなんだ。わかったよ。そういうことにしておこう。時間がもったいない。わんこ、さっさといけ」

 俊冬は、あいかわらずわが道をゆく男である。

 しかもいまのいいかただと、完璧おれに非があるみたいだし、嘘をついているみたいだ。

「ちぇっ、なんだよ。まるでおれが悪いみたいじゃないか。ってか、『いけ』って、どこへいくんだ?」

 おれが俊春に尋ねたと同時に、かれはまた柵の上に飛び乗った。それから、こちらをちらりと振り向いた。

「ばいばーい」

 なんと、かれはちいさく掌を振るなり柵から飛び下りたではないか。

 甲板に、ではない。海に、である。

「げええええええええっ!」

 叫びつつ、柵にすがりついてそこから身を乗りだして海をのぞきこんだ。   

 相棒も柵の間から鼻面をだしていっしょにのぞきこんでいる。

 水面に変化はなく、なんらかの音もきこえてこない。

 おれたちの乗船している太江丸は、木製の

 

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